「どうせ枯らすでしょ」
「虫が出るし、土いじりって大変そう…」
そんな私が、ミニトマト1株からはじめて5年。
いまでは、毎年野菜の収穫ができていて――それ以上に、「暮らし」そのものに静かな変化が訪れていました。
今回は、家庭菜園を通じて得た9つの変化を、実体験をもとに詳しくご紹介します。ズボラでも続く菜園の魅力が、きっと伝わるはずです。
朝時間に“ちょっとした余白”ができた
家庭菜園をはじめて一番最初に変わったのは、朝の過ごし方でした。
- コーヒーを飲みながらベランダの野菜を眺める
- 昨日より葉が伸びた?実が増えた?と観察する
- 「今日は涼しいね」なんて、天気や風に目を向ける時間が増えた
情報ではなく“自然”で始まる1日に変わったことで、スマホ疲れや気持ちの焦りが減った感覚があります。
野菜価格や鮮度に敏感になり、買い物の基準が変わった
スーパーで値札を見ると、「この価格ならうちで育てた方が安いかも」と自然と比較するように。
- 旬や収穫量の感覚が身につく
- “採れたて野菜”の味や歯ごたえの違いを知る
- だからこそ、市販品を買うときの目利き力もアップ
家計管理と節約意識が、無理せず身につく副産物でした
水やりだけで「育ててる実感」が得られた
正直、最初は枯れないことが目標。毎朝の水やりも、ただの義務でした。
でも、ある日小さなつぼみが出て、やがて実がなって、色づいて。
「あれ、ちゃんと育ってる…!」
そう気づいたとき、“私でも育てられるんだ”という実感が湧いてきました。
育児や家事と違って、目に見えて結果が出る“小さな成功体験”。それは意外と貴重でした。
子どもや家族との“会話のタネ”が増えた
「これって収穫していいの?」「なんかお花が咲いてる!」
野菜の生長は、子どもにとっても発見の連続。
- 苗選びから一緒に楽しめる
- 苦手だった野菜が、自分で育てるとちょっと味見できたり
- 食卓で「これ、うちのトマトだよ~」とちょっとした会話が生まれる
まさか土いじりが、家族の食卓の一部になるなんて思ってもいませんでした。
「捨てずに使えるかも?」と考えるようになった
卵の殻、米のとぎ汁、コーヒーかす――
以前はゴミ箱に直行だったものを、「プランターの肥料にならないかな?」と考えるように。
- コンポストまではやらなくても、キッチンから土に戻る循環を意識
- パッケージの土や堆肥の選び方にも慎重になった
家庭菜園が自然や環境のつながりに気づくきっかけをくれました。
“完璧じゃなくていい”という許可を自分に出せた
- ナメクジに食べられて全滅した春植えレタス
- 気づかず水を切らして、しおれたミニトマト
- でも、また苗を植えたら、新しい葉が伸びた
失敗しても、やり直せる
枯れても、また始められる
「ちゃんとしなきゃ」じゃなくて、“まあいいか”で進める趣味が、私にはちょうどよかった。
情報の読み方が“自分ごと”になった
家庭菜園をしていなかった頃は「ミニトマト栽培コツ10選」なんて記事はスルーしてました。
でも今では、
- どんな品種?
- 葉の剪定はどうしてる?
- 堆肥や支柱はどこで買ってる?
と、情報を深掘りできるように。結果的に、ブログ運営にも役立っています!
季節の“リズム”が、生活にしみ込んできた
- 春の芽吹き
- 夏の収穫ラッシュ
- 秋の片づけと種の整理
- 冬は土を休めて、次の計画を立てる
野菜のスケジュールに合わせることで、
自然と「今がどんな季節なのか」に体も心も追いついてくるようになりました。
「わたしにもできた」が、次の挑戦の原動力に
ミニトマトから始まり、ピーマン、ナス、にんにく、葉ネギ…
年々品目が増えていく中で、「もっとやってみたい」が育っていきました。
- 支柱を自作してみる
- 種から発芽に挑戦
- ブログで発信してみる
家庭菜園は、暮らしの“変わりたい”を自然に後押ししてくれる存在でした。
まとめ:家庭菜園は、植物だけでなく暮らしと心も育ててくれる
ズボラでも、初心者でも、土に不慣れでも――
“少しだけやってみる”だけで得られる変化がありました。
家庭菜園で得られたのは、野菜以上の実り。
自分の暮らしを、自分の手で少しずつ育てていく喜び。
そんな変化を、少しでも誰かと共有できたらうれしいです。
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