実際に育てて計算してみたところ、にんにくで+350円、万能ねぎで+200円の収穫価値に。果たしてミニトマトの収支は…?
今回は、わが家で育てた「にんにく」「万能ねぎ」「ミニトマト」を例に、実際にかかった費用・収穫量・市場価格をもとに、1株からの“リアル収支”を検証しました。
さらに、初心者にもわかりやすい育て方や、ズボラでも失敗しない工夫も一緒にご紹介します!
にんにく|じっくり育てて得する“土の定期預金”

スーパーで買った国産にんにく1玉(6片入り)をバラし、1片ずつプランターに植えるだけ。収穫まで約9ヶ月と長めですが、手がかからず“育てやすさ&コスパ”で優秀です。
栽培条件
- 種球:スーパーの青森産にんにく(198円/1玉)
- 栽培:10月に植え付け、翌年6月収穫(約9ヶ月)
- 資材:プランター使用(再利用)、肥料は鶏ふん+ボカシ少々(約50円)
収穫実績
- 6片 → 6玉収穫(1玉あたり4〜5cm)
- 重量:約300g(市場価格600円相当)
トータル収支
- 初期費用:198円(種)+肥料50円
- 収支差額:約+350円
ズボラ的ポイント
- 寒さに強く、追肥は1〜2回だけ
- 虫や病気の発生も少なく、「植えて放置」が通用する
- 植え替えや支柱も不要。秋冬〜初夏の“空きプランター活用”にも最適
万能ねぎ|台所から始まる最強コスパ野菜

買ってきたカットねぎの根元部分を水に浸けて発根させたら、あとは土に植えるだけ。場所もとらず、再生力も高くて、初心者の強い味方です!
栽培条件
- 種代:実質0円(スーパーの根付きねぎ)
- 栽培:プランター、屋外/室内どちらでも可
- 肥料:液体肥料(週1回/約50円)
収穫実績
- 10日後から再生→3ヶ月で5〜6回収穫
- 収穫量:約100g(1袋40g=98円換算 → 約250円相当)
トータル収支
- 費用:約50円(液肥)
- 収穫価値:約250円相当
- 収支差額:約+200円
ズボラ的ポイント
- 水やりだけでもどんどん再生
- 途中で枯れても再チャレンジしやすい
- 味噌汁・冷ややっこ・炒め物のトッピングに大活躍
ミニトマト|コスパより“感動”重視の楽しみ野菜

ミニトマトはやや中級者向け。手間はかかりますが、育てる楽しみと、採れたての味は別格です!
栽培条件
- 苗:接木苗(298円)
- 資材:培養土・緩効性肥料・支柱(合計約300円)
- 栽培期間:5月〜7月
▼ 収穫実績
- 収穫数:80個前後(800g)
- 市販価格換算:約600円(250g=198円換算)
トータル収支
- 費用:約600円
- 収穫価値:約600円相当
- 収支差額:±0円(トントン)
ズボラ的ポイント
- 水やり忘れはNG。朝1回、プランターが乾いたらたっぷり
- 整枝や誘引など最低限の手入れは必要
- 実が色づく様子や、収穫したときの「やった!」感は格別
3種の収支比較まとめ
野菜 | 収支差額 | 栽培期間 | 手軽さ | 満足度 |
---|---|---|---|---|
にんにく | +350円 | 約9ヶ月 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
万能ねぎ | +200円 | 約3ヶ月 | ★★★★★ | ★★☆☆☆ |
ミニトマト | ±0円 | 約2ヶ月 | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
コスパを高める工夫は“ちょっとした意識”から
- 支柱やプランターは再利用 or 自作(細い竹・割り箸などでも代用可)
- 古い土は乾燥&腐葉土でリサイクル → 表層だけ交換でもOK
- 肥料は緩効性の粒状タイプがズボラ向け&コスパ高
また、ローテーション栽培で「春:にんにく → 夏:葉物 → 秋:レタス系」と回すと、年中プランターが稼働して無駄がありません。
そして、数字に表れない“心の収穫”も
おまけの話ですが――
ミニトマトの話をしたら、スーパーで偶然出会ったご近所さんに「うちも始めたよ〜」と声をかけられたんです。
家庭菜園は、食卓だけでなく暮らしや人とのつながりまで豊かにしてくれるのかもしれません。
まとめ:家庭菜園は「得する」だけじゃない
数字で見ると、万能ねぎやにんにくは収支で“得”が出る野菜でした。でも家庭菜園の魅力はそれだけではなくて、
**育てる楽しさ・収穫の感動・季節を感じる時間――**そのすべてが、わたしにとっての“リターン”でした。
これから始める方にとって、この記事が「次は何を育ててみようかな」のヒントになればうれしいです。
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