猛暑の日差しを和らげながら、毎朝自家製きゅうりを収穫――そんな「見た目と実用性を兼ね備えた暮らし」が、プランターとネットだけで叶います。
この記事では、ベランダ・狭小スペース・初心者でも取り入れやすい、きゅうりのグリーンカーテンづくりを、実体験をもとに写真なしでも伝わるような詳細でご紹介します。
きゅうりで作る「グリーンカーテン」ってどんなもの?
グリーンカーテンとは、つる性植物の葉を利用して窓辺を覆い、日光を遮る自然のカーテンのこと。特に夏は、以下の効果が期待できます:
- 直射日光を遮ることで、室内の温度上昇を防ぐ(室温−2〜3℃の体感効果あり)
- 外壁や窓ガラスへの直射を防ぎ、冷房効率UP・節電にも貢献
- 葉の蒸散作用により、周囲の空気にひんやり感が生まれる
多くの植物で可能ですが、中でもきゅうりは「食べられる・生育が早い・葉が大きく遮光性が高い」という理由で、とても実用的なんです。

きゅうりのほかには
- つるありいんげん
- ゴーヤ
- パッションフルーツ
などもグリーカーテンにできるよ!
【グリーンカーテン】準備するものと設置の流れ(ベランダでもOK)
グリーンカーテンに必要な資材
項目 | 推奨スペック |
---|---|
プランター | 幅60cm以上・深さ30cm以上(1〜2株/個) |
用土 | 野菜用培養土10〜15L(1株あたり) |
苗 | つるあり節成りきゅうり(初夏の時期に園芸店で入手) |
支柱 | 長さ180〜210cm・2本以上、強度があるもの |
ネット | 園芸用ネット(格子10〜15cm)、高さ2m以上推奨 |
その他 | 園芸用ひも/麻ひも/じょうろ/液肥 など |
グリーンカーテンの設置手順

- プランターに支柱を立て、ネットを取り付ける
- 苗のつるが伸びはじめたら、週1回ペースでネットに誘引
- 水やりは基本1日1回(真夏は朝夕2回)
- 収穫期(開花から約1週間)を迎えたらこまめに実を採る
※風が強い場所は、ネットの下部や支柱をしっかり固定しましょう。

きゅうりの重みでネットがたわむから、最初にぴっちり張るのがいいよ!
生長スピードが早い!緑のカーテンになるまで
きゅうりは、植え付けから約2〜3週間でツルがネット中腹まで到達します。その後は日ごとに葉が増え、梅雨明け前にはほぼ全面を緑が覆う状態に!
- 1日で5cm以上つるが伸びることもあり、観察が楽しい
- 葉が広がることで、窓への直射日光が和らぎ、室内温度の上昇を大幅に抑制
- 採光を適度に遮るため、室内の照明は必要なし!
収穫できる喜びも!家庭菜園としての楽しみも満載
【収獲】どれくらい採れる?
- 1株あたり、10〜20本以上の収穫が可能(品種と管理による)
- 開花から収穫までは約6〜7日とスピード感あり
- こまめに収穫することで、実の肥大による株の負担を防止
きゅうりの食べ方はいろいろ!
- サラダ・浅漬け・冷やしきゅうり・ピクルスなど夏にぴったりなメニューに
- 朝採れの新鮮なきゅうりは、水分たっぷりで甘みも◎
- 1〜2日おきの収穫で、冷蔵庫に常に“わが家の野菜”がある安心感
きゅうり栽培の注意点とコツ【Q&A】
Q.葉が茂り過ぎて風通しが悪くなってしまった…

葉の整理(摘葉)をこまめに行おう!
Q.実が大きくなりすぎる

開花から5〜7日後を目安に早めに収穫が◎
Q.ウドン粉病などの病気の対処法は?

密植を避け、風通しを意識しよう!週1で葉裏チェックすると◎
Q.ツルが折れたり暴れたりしてしまう

支柱とネットでしっかり誘引&固定を忘れずに!
【グリーンカーテン】こんな方におすすめ!
- 夏のベランダ・窓辺を快適にしたい人
- 初めての家庭菜園で「とにかく簡単に始めたい」人
- 水やりやお世話に時間がかけられない忙しい方
- 「野菜が育つ様子を子どもと一緒に楽しみたい」家庭
まとめ*きゅうりで夏の窓辺に、緑と涼しさと楽しみを
グリーンカーテンは、見た目の楽しさだけでなく、省エネ・癒し・収穫のある“暮らしの提案”でもあります。
きゅうりなら苗1〜2本、プランターとネットがあれば始められ、初心者でも2か月以内に成果が得られるのが魅力です。
エアコンに頼りすぎず、植物の力で涼しく、しかも野菜までいただける。
そんな実用的で豊かな夏の過ごし方、今年こそ始めてみませんか?
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